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堆積学会メルマガ第39号:
地質技術者資格に関するシンポジウム
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┃\/┃ 日本堆積学会 メールニュース ◆ 2003年12月9日(第39号)
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「技術者資格に関するシンポジウム」の案内がきておりますのでお知らせします.
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「地質技術者資格に関するシンポジウム」のご案内
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「諸外国における地質技術者資格と教育の実情と我が国におけるあり方」
シンポジウムのご案内
主催:地質科学総合研究連絡委員会,地質学研究連絡委員会,資源開発工学研
究連絡委員会,日本応用地質学会、日本地質学会,日本地下水学会,
資源・素材学会
日時:2003年12月25日(木) 10:00-5:30
場所:日本学術会議
プログラム
10:00-10:10 開会挨拶
1)JABEEの状況について
10:10-10:30 JABEEの最近の動きについて 山冨二郎 (東京大学)
2)技術者資格
10:30-11:30 欧米における地質技術者資格の現状
大矢 暁(応用地質)
3)地質技術者教育認定
欧米における地質技術者教育認定の現状
11:30-12:30 米国,カナダ,英国 千木良雅弘(京都大学)
昼食 12:30-1:20
1:20-1:50 オーストラリア 三宅康幸(信州大学)
4)地質技術者教育
1:50-2:40 米国 徳永朋祥(東京大学)
2:40-3:30 英国 千木良雅弘(京都大学)
カナダ 須藤宏(応用地質)
3:30-4:00 オーストラリア・ニュージーランド 三宅康幸(信州大学)
5)我が国の地質技術者教育のありかたについて
4:10-4:40 技術者教育アンケートを踏まえて 横田修一郎(島根大学)
6)総合討論 4:40-5:30
開催趣旨
我が国の地球科学をとりまく状況は大きく変化しつつあります。世界的な
潮流,我が国の政策,社会的な変化など様様な要因がありますが,変化は
言うまでもなく着実に進んでいます。この変化は,大学を筆頭とする教育
システムや産業界での技術者資格をも巻き込んだもので,また,我が国に
とどまらず,世界的なものでもあり,抗うことのできないものです。
このような状況を背景として,「変革が先行している欧米諸国を対象として、
地質技術者の資格と教育および教育認定の実態はいかなるものか調査して,
情報の共有化はかり,我が国における今後のあり方を討論する」。それが,
本シンポジウムの開催趣旨であります。
地質技術者,あるいはもっと広く地球科学技術者の多くは,大学などで
高等教育を受けた後に,主に産業界で経験と学習を重ねて技術者として確立
してきました。そして,資源・建設・環境・防災・情報と,広い分野で活躍
してきました。一方で技術者のグローバリゼーションが進み,技術者の
国際的同等性を教育プログラム認定によって確保しようとする動きが進んで
おり,これは我が国の地球科学の教育プログラムにも影響を与えています。
1999年に日本技術者教育認定機構(JABEE)が設立され,地球科学の教育
プログラムも「地球・資源および関連分野」で,本年から本審査を受けつつ
あります。
欧米の地質技術者の資格には,Professional Engineer(米),PEng(カナダ),
Chartered Engineer(英)と並んで, Professional Geologist (米),PGeo
(Professional Geoscientist,カナダ)あるいはChartered Geologist(英)の
資格制度があります。そして,それらに応じて教育プログラムの認定制度が
あります。ワシントンアコードに加盟しているのは,Professional Engineerの
教育認定を行っている組織ですが,様様な科学分野の中で特別な技術者資格を
もっているのは,地球科学だけです。一方,我が国では地球科学技術者資格と
いうものは存在しません。しかしながら,約4万人の技術士の中に約2000人の
地質技術者が活躍しています。
JABEEは,教育認定制度の実質的同等性を相互に承認するシステムでも
あるワシントン協定に正式加盟する見込みです。我が国の地球科学の教育は
世界に恥ずところがないと確信していますが,一方で地質技術者に関する資格や
教育の世界の情勢を把握しておくことが不可欠な状況になっています。
地球科学の発展のためにも,今は学協会や小さな組織を越えた連携が必要な
時です。本シンポジウムがそのための契機になることを期待しています。
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