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┃\/┃ 日本堆積学会 メールニュース ◆ 2004年3月18日(第54号)
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Resource Geology特集号
「南海トラフのガスハイドレート」発刊のご案内
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石油資源開発,技研の早稲田です。
この度,南海トラフのガスハイドレート関連の論文13編がResource Geology特集号
として発刊されることになりました。堆積学関連の論文も含まれております。
この度の特集号を多くの方々にご利用頂きたく、非会員用の部数を確保して、頒布
したいと考えました。以下のような案内文と目次を、是非、堆積学会メルマガにご紹介
頂きたく、よろしくお願い申し上げます。
Resource Geology特集号編集幹事
松本 良(東京大学大学院地球惑星科学専攻)
内田 隆(石油資源開発 技術研究所)
早稲田周(石油資源開発 技術研究所)
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Resource Geology特集号
「南海トラフのガスハイドレート」発刊のご案内
資源地質学会からResource Geology - Gas Hydrate in Nankai Trough, Japan
(資源地質学会誌特集号:南海トラフのガスハイドレート)が2004年4月初旬に
発刊されることになりましたので、ここにご紹介致します。
基礎試錐「南海トラフ」が1999年末から2000年にかけて掘削され、ガスハイド
レート研究において大きな成果を挙げてからすでに4年が経過しました。この間、
ODP Leg146カスカディア・マージン掘削や日本が主導するマリック共同研究など
世界のガスハイドレートに関する調査や研究は飛躍的に進み、新規データや
新知見が次々に生み出されています。しかし、せっかく大きな研究成果が得られた
南海トラフ地域のガスハイドレートに関する成果が論文形式では公表されておらず、
残念ながらガスハイドレート研究の進展に十分な貢献を果たしていないのが現状
でした。南海トラフ地域に胚胎するガスハイドレートに対する世界的な関心は大きく、
関連する論文を引用したいとの問い合わせも少なくありません。また、南海トラフ
地域において2001~2002年には広域2Dおよび3D震探が実施されるとともに、
2004年1月からは2回目の多数坑井掘削キャンペーンが行われています。新たに
得られる分析結果やデータの解釈作業には、基礎試錐「南海トラフ」とそれに先立つ
「事前調査井」の研究成果は必須です。
上記の趣意により、資源地質学会よりResource Geology特集号「南海トラフの
ガスハイドレート」を刊行することといたしました。資源地質学会(英語名
The Society of Resource Geology)は、資源地質に関する学問および技術の進歩と
発展に貢献することを目的として1951年に日本鉱山地質学会として設立され、
1991年に資源地質学会と改名しました。学会定期刊行物として、日本語版「資源地質」
を年2回のほか、英語版のResource Geologyを年4回刊行しています(編集長
島崎英彦東京大学名誉教授)。今回の特集号は、下記のような地質学、地化学、
堆積学、検層、震探解釈、震探解析、シミュレーションなどの広い分野に亘る13編の
論文から構成されています。今般、資源地質学会のご好意により、本特集号を下記の
要領にてハイドレートにご関心のある皆様に広く頒布することに致しました。
予約頒布価格:3000円(送料込)
予約申し込み:松本 良、E-mail:ryo@eps.s.u-tokyo.ac.jp
(氏名、所属、送付先、希望部数、送金方法、要領収書(必要な方)をご明記下さい)
お申し込み後、下記のいずれかの方法によりご送金下さい。入金を確認次第、学会
から直接発送致します。
・郵便振替 (00150-2-66834 :資地質学会)
・銀行振り込み(三井住友銀行六本木支店 普通 5159097または
東京三菱銀行六本木支店 普通 4703347 :名義人 資源地質学会)
・現金書留(宛先:〒107-0052 港区赤坂9-6-41乃木坂ビル 資源地質学会)
定期刊行物という性格上、発行後の増刷は難しいと思われます。皆様にはこの
機会に是非早めにご予約頂くようご案内申し上げます。
平成16年3月16日
Resource Geology特集号編集幹事
松本 良(東京大学大学院地球惑星科学専攻)
内田 隆(石油資源開発 技術研究所)
早稲田周(石油資源開発 技術研究所)
Resource Geology 特集号Gas Hydrate in Nankai Trough, Japan 内容
1.Yoshihiro Tsuji, Hisashi Ishida, Masaru Nakamizu, Ryo Matsumoto, and Satoshi
Shimizu: Overview of the Methane Hydrate Research Well METI "Nankai Trough"
as a Mile-stone in the Evaluation of Hydrate Resource Potential
(基礎試錐「南海トラフ」の概要-メタンハイドレートの資源可能性評価における重要な
成果 辻 喜弘・石田 聖・中水 勝・松本 良・清水 智)
2.Kei Baba and Yasuo Yamada: BSRs and Associated Reflections as an Indicator
of Gas Hydrate and Free Gas Accumulation: An Example of Accretionary Prism
and Forearc Basin System along the Nankai Trough, Off Central Japan
(ガスハイドレートとフリーガス濃集の指標としてのBSRおよび随伴する反射現象:
南海トラフにおける付加体-前弧盆地システムの例 馬場 敬・山田泰広)
3.Yoshihisa Hiroki, Kazue Watanabe, and Ryo Matsumoto: Lithology,
Biostratigraphy, and Magnetostratigraphy of Gas Hydrate-Bearing Sediments
in the Eastern Nankai Trough
(東部南海トラフにおけるガスハイドレート産出堆積物の岩相・生層序学・
磁気層序学 廣木義久・渡邉和恵・松本 良)
4.Takashi Uchida, Hailong Lu, Hitoshi Tomaru, and the MITI Nankai Trough
Shipboard Scientists: Subsurface Occurrence of Natural Gas Hydrate in the
Nankai Trough Area: Implication for Gas Hydrate Concentration
(南海トラフ地域における天然ガスハイドレートの産状:ガスハイドレート濃集への
意義内田 隆・Lu Hailong・戸丸 仁・基礎試錐南海トラフ船上科学者)
5.Hitoshi Tomaru, Ryo Matsumoto, Hailong Lu, and Takashi Uchida: Geochemical
Process of Gas Hydrate Formation in the Nankai Trough Based on Chloride and
Isotopic Anomalies in Interstitial Water
(間隙水の塩素イオン濃度および酸素・水素同位体組成比から見た南海トラフに
おけるガスハイドレート生成過程の解明 戸丸仁・松本良・盧海龍・内田隆)
6.Ryo Matsumoto, Hitoshi Tomaru, and Hailong Lu: Detection and Evaluation
of Gas Hydrates in the eastern Nankai Trough by Geochemical and
Geophysical Methods
(地球化学と地球物理学の手法による南海トラフのガスハイドレートの発見と評価
松本 良・戸丸 仁・廬 海龍)
7.Amane Waseda and Takashi Uchida: The Geochemical Context of Gas Hydrate
in the Eastern Nankai Trough
(東部南海トラフにおけるガスハイドレートに関連した地球化学 早稲田 周・内田 隆)
8.Takashi Uchida and Takashi Tsuji: Petrophysical Properties of Natural Gas
Hydrates-Bearing Sands and Their Sedimentology in the Nankai Trough
(南海トラフ地域における天然ガスハイドレート含有砂のペトロフィジカル特性と
堆積学的特徴 内田 隆・辻 隆司)
9.Tokujiro Takayama, Masatoshi Nishi, Hiroaki Yananiti, Yoshinori Sanada, Shigemi
Matsuda, and Takashi Uchida: Occurrence of Free-Gas Associated with Methane-
Hydrate-Bearing Formations in the MITI Nankai Trough Wells, Offshore Tokai, Japan
(基礎試錐「南海トラフ」におけるメタンハイドレート層に伴うフリーガスの産状
高山徳次郎・西 将利・山本裕祥・真田佳典・松田繁美・内田 隆)
10.Takao Inamori and Masami Hato: Detection of Methane Hydrate-Bearing
Zones from Seismic Data
(地震探査データを用いたメタンハイドレート賦存層の描出 稲盛隆穂・羽藤正実)
11.Masami Hato, Takao Inamori, Alfian Bahar, and Toshifumi Matsuoka: Application
of AVO Analysis to Seismic Data for Detection of Gas below Methane Hydrate
Stability Zone in Nankai Trough Area
(南海トラフで取得された地震探査データへのAVO解析によるメタンハイドレート
賦存層直下のガスの検知 羽藤正実・稲盛隆穂・Alfian Bahar・松岡俊文)
12.Peter Ward, Eiichi Asakawa and Shoshiro Shimizu: High Resolution, Deep-Tow
Seismic Survey to Investigate the Methane Hydrate Stability Zone
in the Nankai Trough
(高分解能深海曳航方式反射法地震探査-南海トラフにおけるメタンハイドレート
安定領域調査 Peter Ward・淺川栄一・清水祥四郎)
13.Kei Baba and Arata Katoh: Application of a Simulation Model for the Formation
of Methane Hydrate to the Nankai Trough and the Blake Ridge: Natural Examples
of Two End-member Cases
(メタンハイドレート生成過程シミュレーションモデルの南海トラフとブレークリッジへの
適用:2つの端成分モデルの天然における例 馬場 敬・加藤 新)
以上
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日本地質学会主催のシンポジウム
「地質学のルネサンスー地質学と日本の未来を見据えて」
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皆様
地質学会が主催するシンポジウムの案内がきております。
堆積学とも関連の深い部門です。
皆様の参加をお願いいたします。
徐
「地質学のルネサンスー地質学と日本の未来を見据えて」
日時:3月20日(土)13:00~17:00
場所:北とぴあ 第1研修室(東京都北区王子:JR京浜東北線王子駅下車徒歩2分)
主催:日本地質学会関東支部・日本地質学会法人化準備委員会募金委員会
内容:地質学が今直面している最大の課題は,いかに社会と関わりをもって,その
抱える問題解決に貢献できるか,いわば実学としての地質学の復権(ルネサンス)
といっても過言ではないでしょう.人口最大密集地である大都会が載っている沖積層
研究の新展開、来たるべく懸念される地震対策の要ともなる地盤と強震動予測の
最前線,国民の利益に直結する大陸棚問題と海洋調査の現状と近未来、IT社会
における知的基盤としての地質情報のあり方と将来像について産学官の第一線の
研究者たちによるビビッドな話題提供は,地質学会法人化後の学会活動のありよう
を考える上で大きく寄与するだけでなく,会員諸氏の今後の活動にも重要な示唆を
与えうるのではないかと思います.ふるってご参加ください.当日配布資料が
ありますが、参加料は無料です。
なお,当講演会は地質学の活性化を図るために,地質学会法人化を推進する活動の
一環として開催いたします.法人化に際して不可欠な基金のための募金活動の
広報・宣伝もあわせて行いますので,よろしくご協力ください.
<プログラム>
13:00-13:10 開会挨拶 平 朝彦 (日本地質学会会長)
第一部 陸・都市への提言 (以下講演時間は質疑時間10分含む。敬称略)
13:10-14:00 木村克己 (産業技術総合研究所地球科学情報研究部門)
「沖積層研究の新展開ー地質学的研究の高精度化と分野融合研究の展開ー」
14:00-14:50 大角恒雄 (日本工営中央研究所地盤耐震グループ)
「強震動予測解析の現状-地質学は何のパラメータを提供できるか?-」
第二部 地質学会法人化への歩み
14:50-15:00 加藤碵一 (日本地質学会副会長・募金委員会委員長)
「学会法人化基金の募金活動の趣旨説明と協力依頼」
15:00-15:20 休憩及び募金活動(飲み物・お茶菓子付)
第三部 海・情報への提言
15:20-16:10 加藤幸弘 (内閣官房大陸棚調査対策室)
「大陸棚延伸調査と海洋地質学」
16:10-17:00 古宇田亮一(産業技術総合研究所地質調査情報部)
「知的基盤としての地質情報の展開と展望」
17:00 閉会挨拶 中山俊雄 (関東支部長)
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■ 日本堆積学会 事務局 taiseki@sediment.jp ■
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茨城大学理学部地球生命環境科学科内
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