The Sedimentological Society of Japan

●2022年年頭のご挨拶と学会活動へのご協力のお願い



日本堆積学会会長 池原 研

 新年明けましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては,コロナ禍の大変な時期ではありますが,新たな気持ちで新年をお迎えのことと存じます。本年が皆様にとって健康で実り多い年でありますよう,心より祈念いたします。
 さて,昨年もCOVID-19に振り回された1年でした。次々と発生する変異株のため,先の見通しが立てにくく,大学,企業,研究機関も大変な1年であったことと思います。日本堆積学会も,総会,大会と堆積学スクールを一昨年に引き続き,オンラインで開催することとなりました。また,本年の大会もメルマガでお知らせしました通り,4月にオンラインでの開催とすることとし,行事委員会を中心に準備を進めております。オンラインでの研究発表も慣れてきたとはいえ,対面でのやり取りの良さを改めて感ずるところもあります。対面での大会の開催ができる日を待ち望んでおります。
 日本堆積学会の活動もCOVID-19の影響を強く受けており,国内外の行き来が制約されていることから,十分な活動ができていないところもありますが,定例行事の開催については「行事委員会」,産官学の双方向的な交流・連携については「産官学連携推進委員会」,海外との交流については「国際交流委員会」がそれぞれ中心となって,各種行事や活動を会員の皆様に提供していきたいと思います。また,会員の皆様の活動の支援を「基金」を通じて行っておりますので,ご活用ください。コロナ禍で見通しが立ちにくい状況ではありますが,本年は第21回国際堆積学会議(International Sedimentological Congress)が8/22-26に中国・北京で開催される予定であり,すでにアブストラクトの投稿が始まっています(投稿締め切りは,4/4)。日本堆積学会では,参加の推奨を進めるほか,参加希望の若手に対して基金による旅費支援をいたします。また,日本堆積学会の学会誌である「堆積学研究」の拡充と継続した発行は学会のもっとも基盤的な活動と考えます。メルマガにてお知らせしましたように,「堆積学研究」の論文を文献データベースであるEBSCO社の学術情報データベース(EBSCOhost)に収録することとし,その手続きを進めております。このデータベースへの収録により,「堆積学研究」の論文がより広く読まれるようになると期待されます。会員の皆様におかれましては,ご自身の研究成果の公表の場や堆積学に関する情報の交換・記録の媒体の一つとして,「堆積学研究」を活用していただければと思います。
 2002年に設立された日本堆積学会は,今年で20周年を迎えることとなり,今年は学会にとって記念すべき年となります。この20周年の記念行事の企画が「20周年実行委員会」で検討されているほか,「フィールドマニュアル 堆積構造の世界」の刊行に向けた作業も進められています。日本の堆積学がさらに発展するように,この一年をしっかりと運営していきたいと思います。このためには会員の皆様のご協力が必須です。ご意見・ご要望など何かありましたら,「事務局」(officesediment.jp)までお寄せいただければありがたく思います。

 最後に,改めまして会員の皆様のご活躍を祈念いたしまして,挨拶とさせていただきます。






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