日本堆積学会会長 池原 研
新年明けましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては,コロナ禍の大変な時期ではありますが,
新たな気持ちで新年をお迎えのことと存じます。本年が皆様にとって健康で実り多い年でありますよう,
心より祈念いたします。
さて,昨年はCOVID-19とその対応に振り回された1年でした。大学,企業,研究機関も大変な1年であったことと
思います。多くの学会でも,大会・総会のオンライン化などの対応を迫られた年となりました。日本堆積学会も
5月の総会,11月の大会と堆積学スクールをはじめてオンラインで開催いたしました。慣れない条件の下でしたが,
大きなトラブルなく実施できたことは幸いでした。他学会も含め,大会のオンライン化によって参加者が増加した
事例がみられますので,これを機会に今後の大会のあり方も変わっていく可能性を感じさせます。また昨年は,
日本学術会議の会員選出問題など,日本堆積学会が学会内にとどまらず,他の学会や組織とも関連していることを
感じさせられた年でもありました。特に,緊急時の学会の意思決定をどのようにして行うかは,現在の日本堆積学会
が抱える一つの組織上の問題と感じています。さらに、学会運営の「見える化」も大事だと感じており,まずは運営
委員会での議論を会員の皆様に見えるようにすることにいたします。このほかにも,学会として検討していかねば
ならないことが多数あると思っております。会員の皆様には率直かつ建設的なご意見をいただければありがたく
思います。
学会の活動もCOVID-19の影響を強く受けており,100%の活動ができていないところもありますが,定例行事の
開催については「行事委員会」,産官学の双方向的な交流・連携については「産官学連携推進委員会」,海外と
の交流については「国際交流委員会」がそれぞれ中心となって,各種行事や活動を会員の皆様に提供していきたい
と思います。また,会員の皆様の活動の支援を「基金」を通じて行っておりますので,ご活用ください。日本堆積
学会の学会誌である「堆積学研究」の拡充と継続した発行は学会のもっとも基盤的な活動と考えます。「編集委員会」
を中心に学会として検討・努力を進めるのはもちろんですが,会員の皆様におかれましても,ご自身の研究成果の公表
の場や堆積学に関する情報の交換・記録の媒体の一つとして,「堆積学研究」を活用していただければと思います。
さらに,2002年に設立された日本堆積学会はまもなく20周年を迎えます。20周年の行事内容については「20周年実行
委員会」を設け,現在,検討を進めております。
日本の堆積学がさらに発展するように,この一年をしっかりと運営していきたいと思います。このためには会員の
皆様のご協力が必須です。ご意見・ご要望など何かありましたら,「事務局」( officesediment.jp )まで
お寄せいただければありがたく思います。
最後に,改めまして会員の皆様のご活躍を祈念いたしまして,挨拶とさせていただきます。
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