●2024年年頭のご挨拶と学会活動へのご協力のお願い
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年頭のご挨拶と学会活動へのご協力のお願い
日本堆積学会会長 横川 美和
2024年は能登半島の地震で幕を開けました.
被災された皆様に,衷心よりお見舞いを申し上げます.
また, 1日も早く復興がすすむことを念じてやみません.
会員の皆様におかれましては,それぞれに,新たな気持ちで2024年をお迎えのことと存じます.
本年が皆様にとって実り多い年でありますよう,お祈り申し上げます.
昨年は新型コロナウイルス感染症が「5類」に引き下げられたことに伴い,本会の活動も徐々に“コロナ前”の状態に戻ってきました.4月には3年ぶりの対面での大会を,新潟大学LOCの皆様の絶大なるご尽力で催すことができました.また,9月には一昨年より持ち越した本学会設立20周年の記念行事を,11月には2泊3日の堆積学スクールを開催することができました.ご参加・ご協力くださった皆様に感謝申し上げます.この他には,危機管理体制の整備の一環として運営委員会に副委員長の設置,学会Webページの改修(一部は終了),「堆積学研究」の電子投稿化の検討,ダイバーシティ・インクルージョン推進の検討,アウトリーチイベントの検討,などを進めて参りました.
本年も上述の検討事項を展開しつつ,会員の皆様のご活躍の足掛かりとなるプラットフォームを提供できるように活動して参りたいと存じます.また,他学会・機関との連携をこれまで以上に進めて,防災・減災などの面でも会員の皆様の研究成果が社会に還元されやすい仕組みを作っていきたいと考えております.
すでにお知らせしました通り,4/20-22には熊本大学での大会が予定されており,LOCの皆様方・行事委員会で準備を進めていただいております.その他にも堆積学スクールなどの行事がございます.皆様のご参加をお待ちしております.また,「基金」を通じた会員の皆様の活動の支援,地質の日事業の補助なども行いますので,是非ご活用ください.
日本堆積学会の活動は,会員の皆様のご意見・ご要望が基礎となります.幾つかの検討事項に関しては今後アンケートなどもお願いすることになるかと存じますが,ご協力いただければ幸いです.また,お気軽に学会活動に関するご意見・ご要望を事務局( office@sediment.jp )までお寄せください.
最後に,改めまして会員の皆様のご活躍を祈念いたしまして,ご挨拶とさせていただきます.
- アウトリーチの強化.さまざまな方向(例えば,高校生(時には小中も),学部生,大学院生,専門家,教員向けなど)にむけたセミナー等の開催など.
- 発信力の強化.学会ホームページの改訂や学会誌の充実.
- 交流事業の強化.国際交流や他学会との交流・連携,産官学の連携.
以上を通じて,一人でも多くの人に堆積学の面白さ・重要性・有用性を知ってもらい,堆積学を学ぶ人を増やしていきたいと考えています.
本年9月30日には,20周年記念のメインイベントも行われます.皆さまのご参加をお待ちしております.
以上,新体制における方針の骨子を述べましたが,日本堆積学会の活動は,会員の皆様のご意見・ご要望が基礎となります.
お気軽に学会活動に関するご意見・ご要望を事務局(officesediment.jp)まで
お寄せいただければ幸いです.
最後に,今後の日本堆積学会へのご協力をお願い致しますとともに,会員の皆様の益々のご活躍を祈念いたしまして,
ご挨拶とさせていただきます.
●退任のご挨拶
前日本堆積学会会長 池原 研
2022年末をもちまして3年間の任期を終え、日本堆積学会会長を退任いたしました。コロナ感染症の影響もあり、3年の任期中、
一度も対面での大会・総会を行えず、このほかの学会活動も大きな制約を受けました。会員サービスも十分ではなかったかも
しれません。また、会長として会員の皆さんと触れ合えないまま退任すること、残念ではありますが、オンラインという新しい
繋がり方を持てたという点では、学会にとって悪い部分だけではなかったかと思います。コロナ感染者数は減らないものの、
大学・研究機関・企業等の活動はコロナ以前に近づいてきているかと思います。学会活動も以前の繋がり方に、新たな繋がり方
を含めて、会員サービスの向上を進めていけるのではないかと期待しています。「図説 堆積構造の世界」を手に、皆さんと
露頭を前に議論できたらと思います。3年間、ありがとうございました。
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